つちや アル・プラザ鶴見店 様

岐阜県大垣市鶴見町上渡瀬641の2
「商店建築 2007年8月号掲載」

岐阜県大垣市に本店を置く創業250年の老舗、
御菓子「つちや」が大垣市内の平和堂アル・プラザ鶴見店に
テナントショップを開店した。
老舗らしい風格とモダン和風を兼ね備えた店造りを心掛けた。
内装 50㎡

 
木格子の上部垂れ壁は、色ガラスを4面貼り、木格子の存在感を強調しました。
コーナーより見る。画家 守屋多々志氏が描いた柿の木を中央の柱壁にデザインしました。
店よりセンターコート方向を見る
模型
模型による色つきのミラーの視覚的効果の確認

制作コンセプト
「商店建築 2007年8月号掲載」

かき・カキ・柿

 御菓子「つちや」は、岐阜県大垣市に本店を置く創業250年の老舗。
この度、大垣市内の平和堂アル・プラザ鶴見店にテナントショップを開店した。
 老舗らしい風格とモダン和風を兼ね備えた店造りを心掛けた。位置は、ショッピングセンターの中央部の4層吹抜けのセンターコートに面しており、コートの圧倒的なボリュームに対して、存在感が出るように意図した。オーナーの「これからは、できればお店に柿の木を植えるようにしたい。」との一言で、コンセプトが決まった。

 もちろん、ショッピングセンターの中に柿の木を植えることはできないが、つちや所有の絵画(大垣市出身の画家:守屋多々志氏が描いた柿の木)をテナント中央にある80cm角の柱に貼ることで柱の存在を消し、同時に一目で「柿羊羹のつちや」をアピールできるようにした。合わせて、柿渋和紙を貼ったサインボード、柿の模様の陶器製ペンダントセードなど柿をモチーフとした店造りにした。また、柿の木の柱の背景を木のタテ格子のスクリーンで統一し、その上部に色つきのミラーを4面貼って、奥行き感を出した。
 平面の構成は、角地の利点を活かして、通り過ぎるお客様をエリア内に入れ、客溜まりスペースを造って、お店の雰囲気のなかで買い物してもらえるようにした。